現象の輪郭
無意識の深層で、感情は形を変え、他者へと滑り込む。
「投影同一化」という現象を知った。
自分の内側にある消化されない感情が、まるで他者のもののように姿を変えて現れる。
この現象を知ったとき、私は単なる心理療法の枠を超えた、不思議な現象としての”投影”に引き込まれた。
抑圧された感情は、思わぬ形で関係性の中に流れ込み、まるで他者の感情のように存在し始める。
おもしろすぎるというか興味深い。
境界性パーソナリティ障害にも関わるこの概念。
しかしここでは、診断名や症状の分類ではなく、あくまで”現象の不思議さ”に焦点を当てたくなった。
なぜ私たちは、内なる感情を外界へと滑り込ませ、そしてそれが他者のもののように感じられるのか?
これは心理的な現象でありながら、もっと広い領域──人間の存在や関係性の深層に関わる問い。
内と外、自己と他者、その曖昧な境界線を探る行為。
感情はどこまでが自分で、どこからが他者なのか。
私自身の経験や思索を交え、さらに深くこの現象の奥行きを探っていきたい。
「投影同一化」を知ったことから人間の意識の神秘にタッチしたような気がして、想いをはせた。私は、人生において今ほど潜在意識の探求者にして心理学の巨匠、ユング博士のすごさを再確認したことはない。彼はどれほど壮大な直感と鋭い分析力を備えていたのだろうか。歴史上の研究者にまで深い敬意と熱意を抱かせる、このツインレイプログラムの壮大さに心から感謝があふれます。
無意識の探求で知られる**カール・ユング**博士は、心理学史における不動の存在。
・境界性パーソナリティ障害(BPD)
自他の境界が曖昧になりやすく、内面の不安や怒りを他者に無意識に押し付ける形で投影同一化が起こりやすい。強い見捨てられ不安や感情の不安定さが背景にある。
・統合失調症(Schizophrenia)
現実感の喪失や妄想があるため、内面の恐怖や不安が他者に投影され、被害妄想や関係妄想として現れる。
・妄想性パーソナリティ障害(Paranoid Personality Disorder)
強い被害妄想や不信感により、自分の敵意や不安を他者に投影し、他人が自分に対して敵意を持っていると感じやすい。
・統合失調型パーソナリティ障害(Schizotypal Personality Disorder)
奇異な思考や対人関係の障害により、他者への感情や思考の投影が強まり、奇妙な関係性が生まれる。
・反社会性パーソナリティ障害(ASPD)
他者を意図的にコントロールしようとする際、感情や態度を押し付ける形で投影同一化が起こる。共感性の欠如が影響する。
・自己愛性パーソナリティ障害(NPD)
自己の欠点や弱さを他者に投影し、自分の優越感や完全さを保とうとする。批判や拒絶を恐れ、その不安を無意識に相手に投影する。
・双極性障害(Bipolar Disorder)
躁状態やうつ状態の感情の起伏が激しく、感情が他者に投影されやすい。特に躁状態では相手に対して過剰な影響を与えることがある。
・外傷後ストレス障害(PTSD)
トラウマ体験からくる過敏な反応が、他者への不安や恐怖の投影として現れることがある。